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title: 監視を増やすと成果は上がるか：2.3万人の答え｜佐藤伸明
description: Ravidら（2023）のメタ分析（94サンプル、23,461人）で、電子的な業務監視と業績の相関はほぼゼロ、ストレスは0.16と高めだった。日本法人を遠隔で見たい本社が、ツールより先に決めておくこと。
image: https://nobusato.jp/hubfs/monitoring-and-performance-ja.png
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# 監視を増やすと成果は上がるか：2.3万人の答え

[佐藤伸明](https://nobusato.jp/ja/profile?hsLang=ja)

![電子的な業務監視と業績・ストレスの相関を比べた棒グラフ。業績はほぼ0、ストレスは0.16](https://nobusato.jp/hs-fs/hubfs/monitoring-and-performance-ja.png?width=1200&height=630&name=monitoring-and-performance-ja.png)

23,461人分のデータを束ねたメタ分析で、電子的な業務監視と業績の相関はρ＝−0.01だった。ほぼゼロである。一方でストレスとの相関は0.16と、小さいながらはっきり出ている。画面やキー入力を記録するツールを日本法人に入れたい、という本社の話が出たときには、まずこの数字を置いてみたい。

「日本チームの様子が見えないので、PCの稼働状況を取れるようにしたい」。海外に本社がある会社では、こうした話が日本法人の責任者や人事に降りてくることが少なくない。スクリーンショット、キー入力の回数、アプリごとの使用時間。見えれば管理できる、という発想自体はよく分かる。ただ、見えることと成果が上がることの間に関係があるかどうかは、別に確かめる必要がある。

## この研究は何を集めたのか

確かめる材料として一番まとまっているのが、Ravid、White、Tomczak、Miles、Behrend による論文「A meta-analysis of the effects of electronic performance monitoring on work outcomes」である。米国の学術誌 Personnel Psychology の第76巻（2023年、オンライン公開は2022年）に載った。電子的な業務監視（EPM。技術を使って働く人の行動や成果の情報を観察・記録・分析すること）が、本人にどう影響するかを調べた研究を集めて統合したメタ分析だ。

規模は94の独立サンプル、79本の文献、合計23,461人。2026年8月に Knowable Magazine がこの研究を「監視が業績を上げる証拠はほとんどない」という文脈で紹介している。以下の数字は論文本体で確認した。

## 監視で業績は上がったのか

上がっていない。監視ありとなしを比べた分析で、広い意味の業績との相関はρ＝−0.01（41サンプル、5,804人）、作業そのものの成果を見るタスク業績では0.00（28サンプル）だった。どちらも95%信頼区間が0をまたいでいる。速さや量に絞っても−0.01。正確さだけが＋0.07と出たが、区間の下限は0である。

著者らは要約で、EPMが業績を高めるという証拠は得られなかったと書いている。下がるという証拠もない。数字を素直に読むと、業績については「ほとんど何も起きていない」になる。

## その代わりに何が動いたか

動いたのはストレスだ。監視ありの条件では、ストレス・負担感との相関がρ＝0.16（23サンプル、5,022人）、信頼区間は0.13〜0.20で、0からしっかり離れている。プライバシーを侵されている感覚は0.28。仕事への態度を広くまとめた指標は−0.11で、わずかに悪い方向に出た。

0.16は大きな値とは言えない。監視されている側のストレスが少し高い、という程度の差だ。それでも、業績の側がゼロで、負担の側だけが少しずつ積み上がるなら、投資としての勘定は合わない。

逆に言い過ぎにも注意したい。職務満足だけを取り出すと−0.02（14サンプル）で、ほぼ差がない。「監視すると満足度が下がる」とまで言い切るのは、この論文の数字からは無理がある。

監視あり条件と各指標の相関（補正済み ρ）−0.3−0.2−0.10+0.1+0.2+0.3+0.4業績（広義）K=41, N=5,804−0.01タスク業績K=28, N=3,2460.00職務満足K=14, N=3,552−0.02仕事への態度（広義）K=26, N=5,969−0.11ストレス・負担感K=23, N=5,022+0.16プライバシー侵害感K=8, N=2,479+0.28棒＝ρ、横線＝95%信頼区間。0より右は監視ありで高い、左は低い

**Fig.1**監視ありの条件で、業績（ρ＝−0.01）やタスク業績（0.00）はほぼ動かず、ストレス・負担感は0.16、プライバシー侵害感は0.28と高かった。職務満足は−0.02で差はほぼない。出典：Ravid ほか（2023）Personnel Psychology のメタ分析、監視の有無による比較（Table 2）

## どういう監視なら受け止め方が変わるのか

やり方による差ははっきりしている。何を測り、なぜ測り、どう使うかが本人に伝わっている度合いが高いほど、職務満足との相関は＋0.26、組織から支えられている感覚は＋0.37だった。反対に侵襲的な監視ほど、態度は−0.17、ストレスは＋0.20、業績も−0.13と、少しずつ悪い方向に出ている。

目的別の比較（育成、安全・管理、業績評価、監視そのもの）もあるが、著者らは目的の間に統計的に有意な差を確認していない。業績評価に使う監視で態度が−0.23と低めに出ているのは気になるところだが、「育成目的なら問題ない」とまで読むのは早い。

## この数字が言っていないこと

監視の有無を比べた59サンプルのうち36は実験室の研究で、職場での研究は23にとどまる。論文自身も、シミュレーション研究の結果が実際に監視される人の反応とどこまで一致するかは分からないと書いている。文献検索は2021年2月までなので、最近のAIによる会話分析のような道具はほぼ含まれていないはずだ。ここは検索時期からの私の推測である。

日本企業だけを対象にした分析でもない。遠隔の監視ツールに日本の職場がどう反応するかは、この論文からは分からない。ここから先は、数字を手がかりにした私の考えになる。

## 本社が日本チームを見たくなったら

見えないことへの不安は、たいてい二つの疑問に分解できると感じている。この人はこのポジションに合っているのか。頼んだことは進んでいるのか。前者は採用と配置の問題で、人を見る前にポジションの側を定義しておけば判断しやすくなる（[人より先にポジションを採点する](https://nobusato.jp/ja/blog/score-the-role-before-the-person?hsLang=ja)話に書いた）。後者は、成果物と期日で確かめられる。今週何が出て、何が遅れているか。キー入力の回数より、ずっと多くのことが分かる。

悪い知らせが早く上がってくる関係も、ツールでは作れない。遅れを報告した人が責められる職場では、記録を細かくするほど報告は遅くなりやすい。[心理的安全性と悪い知らせの話](https://nobusato.jp/ja/blog/psychological-safety-bad-news?hsLang=ja)で扱ったのは、まさにこの点だった。

それでも何かを測るなら、何を、何のために、誰が見るのかを最初に本人へ伝える。論文の中で受け止め方がはっきり良い方向に動いたのは、透明性が高いときだった。やる気は個人の性格より仕組みで左右される部分が大きい、という[動機づけと設計の話](https://nobusato.jp/ja/blog/motivation-is-a-design-decision?hsLang=ja)とも、ここはつながっている。

ツールの見積もりを取る前に、日本法人の責任者と一緒に、この四半期に何が出ていれば合格かを紙一枚に書いてみるといい。それが書けない状態でログを集めても、読むための物差しがない。

データ出典

- [Ravid, White, Tomczak, Miles & Behrend「A meta-analysis of the effects of electronic performance monitoring on work outcomes」Personnel Psychology 76(1), 5–40（2023）K=94、N=23,461、業績 ρ=−0.01、ストレス ρ=0.16](https://doi.org/10.1111/peps.12514)
- [Knowable Magazine「Your boss is watching you」（2026年8月31日）研究者へのインタビューと紹介](https://knowablemagazine.org/content/article/society/2026/surveillance-at-work-is-increasing)

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